新年明けましておめでとうございます。
せんちょうです。
ジャカルタ恋愛シリーズを続けていきますw
![](https://dabclick.site/wp-content/uploads/2019/11/恋愛アイキャッチ-320x180.png)
前回はピリ辛失敗編でしたので、
今回は印象的だった体験から考察していきます。
今回はとある女性とのエピソードを紹介します。
その時に感じた「移住初期ボーナス」というものが、女性との関係や自分の生活にどう影響するのかをお話しします。
ジャカルタ住み始めて半年〜1年くらいの駐在・現地採用の人は「移住初期ボーナス」がかかると思っています。
「移住初期ボーナス」とは、なんかよくわかんないけど浮かれちゃってる状態のことです。
もしくは、仕事も人間関係もうまく行かずフラストレーションを溜めている状態。
これがうまく恋愛や生活に作用するかもってお話です。
海外住み始めると日本で住んでいた環境とは大きく変わるので、
例に漏れず、かつての僕もおのぼりさんとして超浮かれていました。
そんな僕が、ナンパにチャレンジしてラッキーパンチが出ます。
その時の様子や「移住初期ボーナス」について綴っていこうと思います。
村上龍のしびれる文体と
椎名誠のひょうきんさと
「恋のから騒ぎ」のチャラさ
を全部Mixしたような感じで書いていきますw
ジャカルタ住んでるけど、飲み会・カラオケ・ゴルフの連チャンでぜんぜんプライベート楽しめてないよって人は、
「令和ジャカルタの恋愛与太話」として楽しんでもらえれば嬉しいです。
くれぐれも会社のマジメな年配上司とかにはバレないよう、ちょっとナイショで隠れて読んでくださいねwww
それではいきます!
Contents
おのぼりさんだった僕とジャカルタバブルの邂逅
![](https://dabclick.site/wp-content/uploads/2020/01/夜景-560x418.jpg)
深夜のジャカルタ市内をスィーッと飛ばしていくトヨタの四駆。
ゆっくりと後方へながれていくオレンジ色のランプ。
ジャカルタに来たばかりの頃で、
どこを走っているのか、どこへ向かっているのかもわからず助手席に乗せられている僕。
わかっているのは、運転しているKikiの住んでるアパートに向かっているということだけでした。
立ち並ぶ高層ビルへ向かっている途中、木陰で立ちションしているオヤジを発見。
ジャカルタでよく見る青い色のタクシーの運転手。
ペットボトルの水を使い尿後の水洗いをしていたので、
「いまの見た?ちんこ洗ってたよw」というと、信じられないといった顔をしたKiki。
バブルに沸くジャカルタの高層ビルの裏では、
こんなホッコリ珍事に遭遇するのも珍しくありません。
彼女がに握るハンドルの手元に、カーステレオの再生ボタンや音量調節ボタンが付いており、
彼女は流行りの曲をかけようとハンドル周りをいじってました。
リアーナの曲が流れたけど、
音量調節がうまくできなかったのを見て「使い方もわかんないのかよ?w」っていじったのを覚えています。
※大抵ジャカルタ女子は見栄で買い物するので、機械のちゃんとした使い方わかりませんw
そうしているうちに、車は彼女が住んでる南ジャカルタのアパートメントに到着。
エレベーターから降りると部屋の玄関に直通しているタイプの間取りでした。
部屋に入ると、窓からジャカルタの夜の街並みが見渡せます。
かなり大きな1枚貼りになっている窓ガラスもありました。
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「あ、これはいやらしいな。けしからんな。」
健全な男子は100%同じことを考えるはずですw
とりあえず二人でお酒を飲んでいると、Kikiがベランダへ出てタバコを吸い始めます。
僕も一緒に外へ出て、当時まだよく知らない国のよくわからない夜景を眺めます。
ジャカルタは年中常夏ですが、乾季の夜は風も気持ちよく過ごしやすいです。
週末の深夜でいつもの渋滞や喧騒はとんと消え、静かでのんびりとした夜更けがありました。
インドネシア特有のオレンジ色をした長屋の屋根。
夜の暗がりに消えそうなオレンジ色の電球。
それらが乾季のホコリっぽい乾いた風に混じって、ぼやけながら映ります。
ふと眼下に目をやると、深夜なのに煌々と明かりがついている細い通り道があります。
僕は気になって指をさし、Kikiへ尋ねます。
せ「あそこ何があるの?」
Kikiは目線をそちらへ向けて、すっとタバコを口から離しました。
出会いはクラブのナンパから
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僕とKikiは初め市内のクラブで会いました。
女性5人で飲んでるグループがいたので、
友達と2人で突撃しておしゃべり。
日本でもナンパなんてしたことのない僕でしたが、
やってみたら感じがよく案外簡単に打ち解けることができました。
このあとどっか行かない?と聞いたら
Kiki「ごめん友達の車で来てるから一緒に帰んなきゃ」と。
※ジャカルタでは車しか移動手段ないので「友達に乗せてもらう」とグダられることが多い。
そのときに彼女も残念な顔をして、まんざらでもなさそう。
じゃあ今度あそぼってことで連絡先を交換。
クラブのロビーで帰り際にKikiが車の窓を開けてのん気にごめんねーと手を振っていました。
インドネシア住み始めたばかりの頃だったので、
「ジャカルタの子って、なんかちょっと抜けてるな」という印象を覚えました。
数日後に待ち合わせで晩飯デート。
話を聞いたら、歳は僕より2個上で彼氏もいないとのこと。
保険営業の仕事をしていると言っていました。
なんかちょっと抜けてる性格の子で、絶対仕事マジメにしてないだろと思いました。
この子から絶対生命保険は買わない自信がありますw
ゆるふわファッションムスリム女子として生態調査のため色々話聞いてみましたが、
実家はカリマンタンの鉄鉱石取れる地方でデカく、自分は外資系の保険会社に勤めていると言っていました。
その上、不動産もいくつか持っているとのこと。
※ジャカルタは不動産がバブってます
おぉ〜だから夜な夜なクラブでチルってるわけですね。
僕は、
・ジャカルタに住んで間もないこと(1年くらい)
・僕たちが出会ったクラブには初めて行ったこと
・いまいちジャカルタの街をよく知らん
・インドネシア語なんとなく話せる
・なんならインドネシア料理作って欲しい
てな感じで自分のことを話しました。
それこそ拙いインドネシア語と中学校英語をまぜくちゃにして。
余談ですが、
覚えたての現地語は積極的に使っていったほうがいいです。
ちょい小馬鹿にされますが、可愛く見られます。
Lucu:インドネシア語で「かわいい、おかしい」と言う意味です。
英語圏で女性が男性にcuteと言う感じに似てます。
食事も終わり、「ウチくる?」と聞いたら、
「OK。車で家まで送ってあげる」とKiki。
家に着いてからは、
とくにグダられることもなく部屋でマッタリ。
Youtubeみたり、なんやかんやの流れでイチャつきます。
顔が近づいたときに不意打ちでキスすると、
Kiki「まだ早いから」「会ったばかり」
そんな事言われます。
インドネシア語でどううまく切り返せばいいかよくわかんないし、早いもクソもない。
今宵抱きたいんだ。
そんなオーラを出してたら、彼女も特に拒む事なくすんなりと2回戦。
オーラ抱き。
ビギナーズ・ラッキーパンチが飛び出した瞬間です。
ピロートークで話を聞いてみると日本にも行ったことあるし、元彼は日本人だったそう。
若い日本人メンズが好きと言っていたので、たまたま僕がそのカテゴリに当たったのでしょう。
彼女は朝方眠たそうに帰って行きました。
恋のような特別な感情を抱いたわけでは無いけど、
ジャカルタ女子の生態は興味があったのでそこから何回かKikiと会うようになっていきました。
個人的な話になりますが、
僕は旅行したりすると「その土地に住んでいる人たち」にめっちゃ興味が湧きます。
日本国内・海外問わず、
仕事している人や、フツーに生活している人、金持ち・そうじゃない人、若い人・年配。
どんな生活してるんだろう?という疑問を抱きます。
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旅行だけではこの疑問をなかなか解決できなかったことが、
僕の海外に住んでみたかったという理由のひとつになります。
ベランダでタバコをふかすよくわからない国のよくわからない女性
アパートのベランダからは、ひときわ目立つ街灯が小道を照らしているのが見えました。
せ「あの明かりは何?」
彼女は相変わらず抜けたような感じで返事をします。
Kiki「わかんない。たぶんドリアン売ってるとこ。ドリアン市場かも」
せ「ふーん」
深夜にドリアンを買いに来るやつなんているのか?なんて思いましたが理由なんてわかりません。
隣にいるインドネシア人女性ですらよくわかっていないからです。
目線をさらに遠くへ向けると今度は、ハイウェイの明かりが連なっているのが見えました。
せ「あそこ道路新しいの?めっちゃ綺麗に見える」
Kiki「うーん、たぶん最近できた。どこへ繋がっているかはわからない」
自分が住んでる街なのに「よくわからない」って、マジでテキトーだなって思いました。
けど、いちいち全てのことに対して厳密な答えがあるのも、
それはそれで疲れそうだなと思いました。
「よくわからないけどまあいいか。なんか海外来て楽しいし。」と捉えどころのない小さな高揚感を感じていました。
その後は部屋に戻り、
ソッコーお風呂場で組んず解れつイチャイチャしました。
褐色でツヤツヤした彼女の肌が弾けます。
腰振りながら超楽しいなぁーとか思ってると、突如自分の股間に激痛を覚えます。
「ヤバイ!」
と思ってふと見ると、
なんと流血していました。
バスタブにチョロっと流れ出た鮮血。
せ「あれ?ごめん。女の子の日だった?」
Kiki「ううん。違うよ」
せ「あ、そっか。じゃあオッケ。
あれ、でもなんでちんこ痛いんだ??俺生理きたかな?」
Kiki「知らんわwww」
なんか変だな?と思い、よーく見てみると、
亀の首元がちょん切られたように小さく切り込みが入ってました。
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亀の首元がスパッと切れた様に傷が入っていました。
「いつからだ?いつからココ切られていた??」
負傷した箇所をまじまじ見つめているとだんだん情けなくなって、
特に理由はないのにちょっぴり寂しい気持ちになりました。
せんちょうこんなの初めてですw
ちょん切れた原因をよくよく考えると、女性側の恥骨のような所に当たっていたのでした。
恥骨が当たるのがちょいちょい刺激になって大変気持ちよく、
気づくと亀の首元から流血するくらい必死にパコっていたということです。
実に男らしい。
とりあえず女性側にダメージが無いことがわかり、ひと安心。
僕の方も幸いツバつけておけば治るくらいの傷だったので、包帯とか巻かずに自然治癒させました。
Kikiのいたわしそうな微笑がなんとも心にしみましたw
そこからは、
例の1枚貼りガラスの前でイチャイチャ。
でっかいソファーの上でイチャイチャ。
朝飯食った後イチャイチャ。
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そんな感じで関係は続いていきました。
しかし、恋人同士の関係ではなかったのでその後だんだん会わなくなります。
彼女自身、いろいろと輸出入や不動産で商売人としてバリバリやっていくようになります。
たまに会ったら、以前乗っていたトヨタも白いベンツに変わっていました。
現在の彼女は新しく恋人もできたようで、
バリ島で不動産やってヴィラを経営しているそうです。
「泊まりに来ていいよ」なんて言ってくれるのでいつか遊びに行こうと思いますw
移住初期ボーナス
移住初期にて偶然のラッキーパンチが飛び出しました。
ここで一度、Kikiが僕とデートしてくれたポイントを自分なりにまとめてみました。
・日本人が好き
・若い(当時20代中盤)
・元彼(日本人)と別れたばかり
・移住したばかりの僕に世話を焼きたかった
・僕も僕で移住初期のテンションが高かった
このあたりが刺さったと考えます。
※刺さる:相手に好印象を与えること。
上記を見てもらえばわかる通り、たぶん僕の言動に惹かれていたのでは無いと思います。
僕も当時勢いで口説いていただけなので、かなり雑なコミュニケーションをしていたと記憶しています。
つまり、別に僕じゃなくて他の日本人の若い男性でもマッチした可能性は十分にあるはずです。
特にこの「移住したばかり」の要素、いわゆる「移住初期ボーナス」は結構大きなエネルギーがあるんじゃないかと個人的には思っています。
![](https://dabclick.site/wp-content/uploads/2020/01/エネルギーのコピー-560x373.jpg)
たとえば、海外旅行した時でも、
自分が見て聞いて感じたこと全てが話のネタになります。
移住した初めの頃も同様です。
「なんとなく現地に慣れてきたけどもっとよく知りたい」というテンションは、女性へも素直に自分のエネルギーが伝わるし、相手側も「なんか世話焼いてあげよう」と親身になってくれます。
特にインドネシア女性は日本人よりも母性が強い傾向になります。
お金が絡むような関係でない限りは、
インドネシア女性はスマトラ島並みの大きな母性が働きます。
また僕の場合で言うと「移住初期ボーナス」のおかげで、
怖いもの知らずにナンパに突っ込んでいけたし、ちんこのカリがちょん切れるという事態にも対応できたのです。
これは、「移住初期ボーナス」の状態を使っていい経験ができたということになります。
大仰に「移住初期ボーナス」としましたが、
ぶっちゃけただの浮ついたビギナーズラックと言われればその通りですwww
しかし着目したいポイントとして、
その根底にあるのは「ビギナーズラック(運)を生み出すのさえ、ある程度のエネルギーが必要だ」ということです。
日本での生活から東南アジアの生活へ切り替えたことで、
テンションが上がってエネルギーが増す。
そのエネルギーで、
ナンパしてみたり、
ラッキーが降ってきたり
その国の人に気に入られたり、
生活が楽しくなったり。
さながらブーストがかかったようにチャレンジできるし、
一歩踏み出すことで運が降ってくることだってあり得ます。
移住したての高エネルギー状態からチャンスを呼び込みラッキーパンチへとつなげる。
「移住初期ボーナス」がその原動力となり得るということを僕は伝えたいです。
この「高エネルギー状態」はなにも海外生活に限った話ではなく、国内の生活でも活かせるはずです。
例えば、首都圏から地方への移住や、同じ会社でも部署が異動になったり環境やコミュニティーが変わるタイミングです。
「人は環境によって変えられる」と言われます。
所属する環境を変えたばかりの状態は、なんか「イイ感じ」なエネルギーを感じ新たなことへ挑戦できそうな気がするのは、読者の皆さんも経験あると思います。
新しいことに挑戦してビギナーズラックを呼び込むのは、
環境が変わることによるエネルギーも関係していると考えます。
よくわからないことをそのまま受け止める
Kikiはそのままベランダでタバコを吸い続け、
「私タバコ臭い?」と聞いてきて、
「うん。くさい」と答えたらキスをしてきました。
タバコ吸ってるんだから、におうに決まってるだろ。
じゃれ合いたいのかなと思いましたが、質問の意図もハッキリせずよくわからない状態は続きます。
高層階アパートでイチャこいたことも、
知らない市場について何も情報が得られなかったことも、
隣にいる女性についてもいまだによくわからない。
全てがなんかぼんやりとしたままです。
けど、このよくわからない感覚に漂っているのもなんとなく心地いいなと感じ始めました。
車に乗せられて知らない土地を連れまわされり、
ちんこがちょん切れたハプニングがあったり、
若干のスリルも味わいましたが、別に「怖い」という感情は抱きませんでした。
「まぁなんとかなるだろ」とどっしり構えるようになったのかもしれません。
あるいはジャカルタ女性の生態を知ることができた高揚感から、心地よく感じたのかもしれません。
眼下のぼんやりとした明かりを見ながらそんな気持ちを抱いていました。
考えてみれば、自分で「旅行では会えないその土地に住んでいる人たちについてもっと知りたい」と思いインドネシア住んでみました。
それでも、「よくわからないことはわからないままの方が楽しいこともある」という認識をこのときはっきり覚えました。
自分が把握できないことでも、無理に解きほぐそうとせずに受け止める。
その土地に住んでる人に詳しく聞いたって答えが得られるわけでも無いし、
結局は自分が感じるようにしか感じ取れないのかなとも思います。
このような感覚を得ることができたのも、
自分から海外で住んでみたいと一歩を踏み出した結果でもあるし、思い切ってクラブで声をかけた結果でもあります。
つまるところ僕の場合は「移住初期ボーナス」によって、
「よくわからないという状態を楽しむ精神的な余裕」を手に入れることができたんだなと感じます。
何かにつけて厳密に答えを求められることが往々にしてありますが、
「よくわかんなくてもまあいいか」という状況を受け止められるようになったことはイチバンの収穫です。
沸々と湧き上がるエネルギーをナンパに向けてみたら、
住んでる街のことはよくわからないままだけど、自分のことはちょっと理解できるようになった。そんなお話でした。
2020年はじめにこの記事を書いていますが、
海外移住や新生活を考え始めるシーズンだと思います。
何かにつけてチャレンジするいいタイミングですし、
「移住初期ボーナス」のような「えいや!」という気持ちをうまく使えると楽しめるかもしれません。